好きな土地についてと、その場所のお茶を取り寄せた話

大学生のときに初めて行って、新婚旅行、その翌年、と何度も行っている、静岡県川根本町

温泉もありいい土地で、毎年泊まりにいきたいくらいなのだがなかなかできないし、最近のコロナウイルスの関係で旅行自粛ムードになっているので、せめてもの気持ちで川根茶を買った。

こういうとき、何をすれば何に意味があるのかわからないのでお金をどう使うかということを考えて疲弊してしまう。単純に寄付すればいいというのもあるかもしれないが、どちらかというと、人々がいつもしてきたような生活を回したい、という気持ちがある。もしかしたら特にコロナウイルスでの打撃を受けていない可能性もあるけれど。

 

今回は川根茶と羊羹をこちらで注文した。

www.sakamotoen.com

 

色んな日本茶がある中で、わたしにとって川根茶が一番好みかもしれない。あの土地が気に入っているというのもあるかもしれないけれど。

個人的には「こだわりの川根茶50匠」という、いろんな茶園の川根茶50種類のうち15種類が詰めあわされている商品が現地に売っていて、それがおすすめ。

 

www.murakara.com

 

あの町には大井川鉄道という鉄道が走っている。一日に何回か観光の一環で汽車が走り、それに数百円で乗れる。

茶畑の青々とした草原の中を、汽車は煙を吹きながら走る。そのなかで青い座席の上に坐って窓のそとを見ていると、いろんな人が車窓の向こうから大きく手を振ってくる、という体験ができる。

なぜだがそれに出会うたび、その風景越しに、自分とは別の何かの記憶を見ているような気持ちになる。わたしがわたしであるための精神があったとしたら、その奥に眠っている何かの記憶だろうか、とか、そういうノスタルジックなことを考えてすこし笑ってしまう。旅行に行っているのだけれど、あの風景を見るたび私の精神はどこかへ帰っているのかもしれないなと思う。